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子宮頸管無力症
しきゅうけいかんむりょくしょう

最終編集日:2022/6/7

概要

子宮頚管は、子宮腔と腟をつなぐ部分で出産時に胎児が通る道です。本来、妊娠中の子宮頚管は閉じた状態で胎児を支えていますが、何らかの原因から頸管がゆるみ、出血や、子宮収縮などの症状を自覚しないのに子宮口が開いてしまう病気が子宮頸管無力症です。

自覚症状はほとんどありませんが、切迫流産や早産の危険性があります。診断後は慎重な経過観察が必要で、状況によっては手術も検討されます。


原因

はっきりとした原因はわかっていません。ただ流産や中絶経験者、子宮頸がんで円錐切除手術を受けた場合は注意が必要です。生まれつき頸管が短い、弱いという先天的なケースもあります。

過去に子宮頚管無力症を発症した人は、次の妊娠でも起こりやすい傾向にあります。


症状

自覚症状がないため、妊婦健診で行われる超音波検査などでわかることが多い病気です。

妊娠中期(妊娠16週~)以降の妊婦健診で、子宮口の開きや子宮頚管が短いことが確認された場合、子宮頚管無力症が疑われます。

切迫早産の危険性がある場合は、入院が必要になることもあります。また症状によっては手術を検討します。


検査・診断

超音波検査で子宮、子宮頚管を調べます。頸管が短い(妊娠24週未満で頸管長が25mm未満)、内子宮口が大きく開いているなどが確認できると子宮頚管無力症と診断されます

子宮頚管無力症の発症率は、全妊娠の約0.05〜1%と高くはありませんが、早産や流産の原因となるため、リスクのある場合は妊娠中期(16週~)あたりから、妊婦健診で検査が行われます。


治療

慎重な経過観察が行われます。

症状によっては、切迫流産や早産を防ぎ妊娠を継続するために子宮頚管を縫う手術(頸管縫縮術)を行うこともあります。


セルフケア

療養中

早期に発見して、慎重に経過観察をしていくことが重要です。そのためにも妊婦健診は必ず受けましょう。

また、これまでの妊娠で子宮頚管無力症と診断されたことがある場合など、子宮頚管無力症のリスクがある人は、妊娠がわかった時点で主治医に伝えることが大切です。


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監修

JR東京総合病院 産婦人科 医長

松浦宏美