早産そうざん
最終編集日:2022/6/7
概要
妊娠37週0日~41週6日の間に出産することを正期産といい、それ以前の妊娠22週以降、36週6日までに出産した場合を早産といいます。
早産の原因は、子宮内感染や子宮頸管の異常、多胎妊娠(双子、三つ子など)など、さまざまです。
原因
早産の原因は不明なことも多いのですが、多胎妊娠や円錐切除術(子宮の手術)をしている、子宮頸管無力症なども考えられます。
早産の原因をまとめると次のようになります。
・絨毛膜羊膜炎や子宮頸管炎といった子宮内感染
・子宮頸部の病気(子宮頸がんや異形成)の治療で子宮頸部を切り取る手術(円錐切除術、広汎性子宮頸部切除術)を受けている
・多胎妊娠(双子や三つ子など)である
・子宮頸管無力症
・喫煙や飲酒、ストレスなど生活習慣
〈早産のリスク因子〉
・これまで流産や早産の経験がある
・妊婦がやせすぎで、BMI18.5以下である
・妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病といった合併症を持っている
・をしている
症状
妊娠中に、次のような症状が現れたら、すぐに主治医の診察を受けましょう。
・腹に強い張りを感じる
・周期的な陣痛のような痛みがある
・出血あるいはおりものに赤や茶色の血液が混じっている
・水のようなおりものが出た
検査・診断
問診、内診、経腟超音波検査などを行います。
子宮の収縮具合、腹の痛み、出血、子宮口が開いていないか、などを調べます。子宮頸管長の測定も重要で、25mm以下だと子宮を支えきれない可能性があり、切迫早産と診断されることもあります。
治療
治療の基本は安静を保つことです。状況によって子宮収縮抑制剤が処方されることもあります。症状が悪化すると入院が必要になることもあり、安静を保ちながら点滴で子宮収縮抑制剤やステロイドの投与が行われることがあります。
子宮頚管無力症と診断された場合は、必要に応じて頚管縫縮術が行われることがあります。
セルフケア
療養中
日常生活をがんばりすぎず、無理せず、リラックスして過ごせるよう心がけましょう。また早期に異変を見つけるために、妊婦健診はきちんと受診することが大切です。妊娠中は次の点にも注意しましょう。
・疲れやストレスをためないようにする
・腹の張りやおりものには細心の注意を払う
・からだを冷やさないようにする
・感染症予防のため性交時はコンドームを使用する
・禁煙を心がける
監修
JR東京総合病院 産婦人科 医長
松浦宏美