悪露おろ
最終編集日:2022/6/8
概要
産後6~8週間(産褥期)に子宮から排出される分泌物のことを悪露(おろ)と呼びます。子宮内に残った胎盤や子宮内膜のかけら、卵膜、リンパ液などが血液と混ざって月経のように出てきます。
悪露が出ることで子宮は徐々にもとの状態に戻っていきます。通常、産後1カ月ほどで治まりますが、量が増える、微熱がつづく、いやな臭いがするなどの症状がつづく場合は、主治医に相談しましょう。
原因
悪露は出産後、子宮が回復していく際に排出される分泌物で自然現象です。ただし2カ月以上つづくケースや日ごとに量が増える場合は、子宮の回復不良やからだの異変が疑われます。
症状
通常、産後4~6週間ほどで普通のおりものになっていきますが、産後、産褥期に異常が認められる場合は、おりものの量が増える、2カ月以上つづく、褐色の悪露がつづく、いやな臭いがするなどの症状があります。
とくに腹痛や発熱、多量の出血がある場合は、緊急の受診が必要です。
検査・診断
産後の1カ月健診で悪露が続いている場合は、主治医に相談しましょう。
診察では経腟エコーや、子宮の触診を行います。発熱がある場合は血液検査やおりもの検査が追加されます。
治療
子宮復古不全の場合は、収縮を促す薬による治療が行われます。
また子宮内で感染が起こっている場合は、抗菌薬の投与が行われます。
セルフケア
予防
悪露のケアで大切なことは、外陰部を清潔に保つことです。排尿・排便後、陰部をきれいにする際は、清浄綿(滅菌処理されたウェット綿)やウォシュレットを利用しましょう。トイレットペーパーを使う場合は汚れをこすらずにやさしく押さえて拭くようにしましょう。
1カ月健診が終わるまでは、入浴は控えてシャワーですませましょう。
監修
JR東京総合病院 産婦人科 医長
松浦宏美