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骨盤位(さかご)
こつばんい

最終編集日:2022/6/7

概要

妊娠28週くらいまでは、胎児はお腹のなかで自由に動いています。妊娠28週を過ぎると、次第に重い頭が下になりそのまま固定されていきますが、なかには頭が上のままの胎児もいます。これが逆子といわれる状態で、医学的には骨盤位と呼ばれています。

胎児が逆子と診断されると、心配になる人も多いですが、出産前に自然に治ることが多いので、あせらずゆったりした気持ちで過ごしましょう。


原因

逆子の原因がわかるものはごく一部で、多くは原因不明です。母体側の原因として子宮筋腫や子宮奇形による子宮の形態異常、前置胎盤等胎盤が通常とは違う位置にある場合、低身長などで母体の骨盤が通常より狭い狭骨盤などが考えられます。胎児側の原因は、多胎妊娠(双子や三つ子)、羊水過多、早産、子宮内胎児発育遅延、胎児の形態異常などがあります。

逆子の原因は諸説ありますが、原因がとくにない場合もあり、わからない点も多いです。


症状

医師にいわれるまで気づかない人もいれば、胎児が足で蹴っている場所がおなかの下のほうだと感じて、妊婦自身が気づくこともあります。逆子だからといって、そのほか特別な症状はありません。

逆子でも胎児の成長には影響がないので、安心してください。


検査・診断

正式に逆子と診断をされるのは妊娠30~32週ごろです。超音波検査(エコー検査)で診断します。

治療

出産予定日が近づいても逆子の状態が続いた場合は帝王切開が検討されます。妊娠34週くらいまでは子宮のなかで胎児が動ける余裕があり、逆子が直る可能性も十分あるので自然に頭が下になるのを待つというのが一般的です。

妊娠37週まで逆子の割合は全体の3%ほどで、そのほとんどが予定帝王切開での分娩となります。一般的には陣痛が起こる前の妊娠38週ごろが、手術日となることが多いようです。


セルフケア

療養中

逆子になったからといって妊婦が自分を責める必要はまったくありません。

あまり気にしすぎず、ゆったりとした気持ちで残りの妊娠生活を楽しみましょう。

逆子を治すといわれる鍼や灸、体操などもありますが、その効果ははっきりしていません。試したい場合は、医師に確認してから行うようにしましょう。


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監修

JR東京総合病院 産婦人科 医長

松浦宏美