多胎妊娠たたいにんしん
最終編集日:2022/6/7
概要
多胎妊娠とは、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することで、胎児の数により、双胎、品胎 (三児:ひんたい)、要胎(四児:ようたい)、周胎・格胎(五児:しゅうたい・かくたい)と呼びます。多胎妊娠では、はじめの膜性診断が重要になります。双胎妊娠には一卵性双胎と二卵性双胎とがあり、二絨毛膜二羊膜となります。一卵性双胎は1個の受精卵が分裂することにより発生し、分裂の時期により二絨毛膜二羊膜、一絨毛膜二羊膜、一絨毛膜一羊膜に分かれます。種類によって妊娠のリスクや妊娠管理方法が異なります。
多胎妊娠では一般に悪阻(つわり)症状が強く、妊娠高血圧症候群、切迫早産、血栓症、子宮内胎児発育遅延、胎児形態異常、低出生体重児など母子ともにリスクが高まるため、慎重に経過観察をしていくことが大切です。
緊急時に対応できる新生児集中治療室(NICU)や母体胎児集中治療室(MFICU)がある医療機関を受診していると安心です。
セルフケア
療養中
胎児が1人の単胎妊娠と比べ多胎妊娠は妊娠中のリスクが高く、管理方法も通常とは異なります。主治医のアドバイスを聞きながら、なるべくストレスのかからない妊娠期間を過ごしましょう。また、妊娠14週を超えて初めて受診した場合、性別が同じであると膜性診断は困難になることがあります。妊娠がわかったら適切な時期に受診しましょう。
また出産後は、いきなり同時に2人、3人の育児が始まります。母親へ負担が偏らないようにパートナーをはじめ、周囲のサポートを得られるように準備をしておくことが大切です。
監修
JR東京総合病院 産婦人科 医長
松浦宏美