会陰切開後の痛みえいんせっかいごのいたみ
最終編集日:2022/6/8
概要
分娩時に会陰(えいん)の伸びが悪く高度な会陰裂傷が予測されるときや、胎児の状態が良くなく、会陰の抵抗が強いため児頭がなかなか出ない場合などに腟と肛門の間にある会陰を数㎝切開します。出産後、胎盤が出た後に縫合します。
通常、傷口は2~3日でくっつき、産後1カ月ほどたつと痛みもほとんど感じなくなります。ただし痛みを強く感じるケースがあり、これを会陰切開後の痛みといいます。痛み止めの飲み薬や抗菌作用のある塗り薬が処方されます。
原因
分娩の際、会陰は赤ちゃんの頭が見えてくると薄く伸びて広がりますが、この伸びが悪いと赤ちゃんが通りにくくなります。赤ちゃんが低酸素状態に陥る危険もあり、また会陰部が複雑に裂けてしまったりする状況を避けるため、人工的に会陰を数㎝ほど切開します。出産後、切開部を縫合しますが、会陰切開後の痛みが残ることがあります。
症状
会陰切開の傷の痛みや腫れのピークは2〜3日で、回復が順調であれば1週間で症状は落ち着きます。個人差はありますが、痛みは1週間~1カ月程度で回復するのが一般的です。
傷に細菌が入り感染してしまうと、治りが遅くなり痛みがつづく可能性もあります。痛みが長くつづく場合は、主治医に相談しましょう。
検査・診断
問診と視診で診断できます。
治療
痛みがある場合は、痛み止めの飲み薬や抗菌作用のある軟膏などの塗り薬を使います。
セルフケア
病後
産後しばらくは、椅子に座る姿勢や排便がつらいかもしれません。ドーナツ型のクッションを使うなど、痛みをやわらげるための工夫をしましょう。
傷は清潔に保つことが必要ですが、刺激しないよう、シャワーやトイレのときは強くこすらないように気をつけましょう。
また、出産後はできるだけパートナーや家族にサポートしてもらい、からだを休めることを心がけましょう。
監修
JR東京総合病院 産婦人科 医長
松浦宏美