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甲状腺悪性リンパ腫
こうじょうせんあくせいりんぱしゅ

最終編集日:2021/12/21

概要

甲状腺悪性リンパ腫は、慢性甲状腺炎(橋本病)から発生するがんです。すべての甲状腺悪性腫瘍のうち2.5%くらいの比較的まれな病気で、60~70歳代の女性に多くみられます。

症状はさまざまで、甲状腺の増大が1カ月以内に起こり呼吸困難を伴うなど重篤化するケースや、1~2年かけて少しずつ大きくなるケースもあります。

橋本病と診断され、経過観察中に甲状腺が大きくなる場合は、専門医の受診が必要です。

原因

甲状腺悪性リンパ腫は、橋本病と診断されて長期の経過観察を行っている60歳代の女性に多く発症します。細胞内の遺伝子変異が関係していると考えられています。

症状

甲状腺悪性リンパ腫は、痛みなどの自覚症状が現れない場合が多いため、気づかないうちに進行して、甲状腺に腫れやしこりを感じるようになります。

橋本病の経過観察中に、全身の倦怠感、発熱、半年間で10%以上の体重減少があった場合は、悪性リンパ腫の疑いがあります。

検査・診断

甲状腺悪性リンパ腫では、超音波(エコー)検査、穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)などが行われます。治療方針を立てるために、腫瘍組織を切除して病理組織診断を行い、リンパ腫がおとなしいものなのか、進行が速いものなのか、また化学療法に反応しやすいものなのかなどを判断します。

治療

CT検査で甲状腺悪性リンパ腫の広がりの程度を確認し、PET検査で全身のがんをチェックしながら治療を進めます。

治療方法は甲状腺悪性リンパ腫の病型によって異なります。MALTリンパ腫の場合は症状によって経過観察することもありますが、通常は甲状腺部に放射線を照射していきます。びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫の場合は、放射線療法と化学療法が行われます。

セルフケア

療養中

甲状腺悪性リンパ腫の原因は橋本病の変異です。橋本病は良性疾患ですが、しっかりと経過観察をすることが大切です。橋本病の患者はビタミンDが不足しがちです。ビタミンDを多く含んだ食事をとりましょう。また良質な脂肪の摂取も大切です。

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監修

寺下医学事務所医学博士

寺下謙三