メタボリックシンドロームめたぼりっくしんどろーむ
最終編集日:2022/1/11
概要
メタボリックシンドロームは肥満、インスリン抵抗性を基盤に、高血糖、脂質代謝異常、高血圧といった心血管病の危険因子が集まった状態です。そのためメタボリックシンドロームの診断基準に腹囲はありますが、「太っている=メタボリックシンドローム」とはかぎりません。内臓脂肪の蓄積に、高血圧、高血糖、脂質代謝異常が複合的に組み合わさることで、男女ともに心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気の発症リスクが高くなります。
原因
メタボリックシンドロームは、偏った食生活、運動不足、睡眠不足など生活リズムの乱れ、さらに、ストレス、喫煙、過度な飲酒といった好ましくない生活習慣が積み重なることによって生じます。なかでも、塩分、脂質、糖質のとりすぎ、摂取カロリーのオーパーなどの偏った食生活は、メタボリックシンドロームの発症に深く関連しています。
症状
メタボリックシンドローム自体は病気ではないため、症状を特定するのは困難です。ただし内臓脂肪が増え、高血圧や高血糖、脂質の異常などがさらに進行してしまうと、動脈硬化が促進され、そのほかの生活習慣病をひきおこしたりすることによって、その病気特有の症状が現れることがあります。
検査・診断
メタボリックシンドロームの診断には腹囲、血圧の計測と血液検査が行われます。腹囲は男性85cm以上、女性90cm以上に加えて、以下の数値を診断基準としています。
・空腹時血糖値:110mg/dL以上
・血圧:収縮期血圧(最高血圧)130mmHg以上/拡張期血圧(最低血圧)85mmHg以上(このいずれか、または両方)
・血清脂質:中性脂肪値150mg/dL以上/HDLコレステロール値40mg/dL未満(このいずれか、または両方)
また、メタボリックシンドロームと診断された場合は、それぞれの結果によってさらに詳しい検査が行われることもあります。具体的には、脂肪肝の有無などを調べるための腹部超音波検査や腹部CT検査、血糖値の変動を調べるためのブドウ糖負荷試験などがあげられます。
治療
メタボリックシンドロームの治療は、食事療法、運動療法、禁煙といった生活習慣の改善が中心となります。好ましくない生活習慣による内臓脂肪の蓄積が大きな原因となっているため、食事療法や運動療法などで生活習慣を見直し、内臓脂肪を減らしていきます。また、メタボリックシンドロームと関連する生活習慣病にすでにかかっている場合には、その病気に対する治療が別途に行われます。
セルフケア
予防
メタボリックシンドロームは、好ましくない生活習慣が重なることでひきおこされます。予防策としては、食生活や運動習慣、睡眠、ストレス、喫煙習慣などさまざまな生活習慣を改善していくことが必要です。栄養のバランスが整った適切なカロリー量の食事を心がけ、運動ではウォーキングなどの適度な有酸素運動を日常生活に取り入れることがすすめられています。
監修
医療法人青泉会下北沢病院糖尿病センター長
富田益臣