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爪の色・形状がおかしい

最終編集日:2022/1/11

概要

手足の爪の色や形には、さまざまな疾患のサインが現れていることがあります。爪の色や形に異常が現れる原因には次のようなものがあります。

●先天的な異常

新生児には、生まれつき爪がない無爪症や、膝蓋骨、腸骨、ひじ、腎臓の異常とともに爪の欠損や変形がみられる爪膝蓋骨症候群、爪床(爪が指に接着している部分)が厚くなって変色して曲がるため巻き爪が生じる先天性爪甲厚硬症などがあります。


●スプーン状の変形

鉄欠乏性貧血が進行すると、爪がスプーン状に変形することがあります。またスプーン状の爪の変形は、貧血のない高齢者にもみられることがあります。


●穴のようなくぼみ

爪乾癬を発症すると、爪に不規則な穴やくぼみが生じたり、爪の下に黄色味がかった斑点がみられたりすることがあります。進行すると爪が厚くなって崩れたようになったり、爪が剥がれてしまったりすることもあります。円形脱毛症でも爪の点状陥凹を伴うことがあります。


●縦に走る筋や亀裂

爪扁平苔癬という疾患では、翼状爪と呼ばれる特徴的な症状が現れます。爪の根元に炎症が生じるために縦方向に走る亀裂が複数本生じ、進行すると爪が割れて左右に分割されて皮膚と爪が癒着します。爪に縦に走る筋(爪甲縦条)は加齢に伴う爪の変化です。


●爪の湾曲

いわゆる「巻き爪」と呼ばれる状態です。爪の切りすぎや窮屈な靴などが原因で爪が湾曲してしまいます。周囲の皮膚にくいこむことで痛みや炎症をひきおこすと陥入爪と呼びます。


●白く変色した爪

腎不全や肝硬変では、爪が白く変色することがあります。とくに肝硬変ではアルブミンというたんぱく質が不足することが原因で、横方向へ走る白い筋が爪に現れるケースが多くみられます。

また爪白癬と呼ばれる真菌に感染すると、爪が白く濁った状態になります。爪の厚みが増したり、ぼろぼろと崩れてきたりすることもあります。


●緑色に変色した爪

緑色爪では緑膿菌感染により爪が緑色になります。


●黄色く変色した爪

黄色爪症候群ではすべての爪が肥厚して黄色くなり、下肢のむくみや胸水も伴います。


●その他の爪の変形

爪甲剥離症では爪の先端が皮膚から剥がれて浮き上がり、爪甲層状分裂(二枚爪)は爪の表面が先端で薄く剥がれ、爪甲脱落症では爪全体が皮膚から剥がれて脱落します。これらの爪の変形はさまざまな原因で起こりますが、原因を特定できないことも多いです。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

□意識混濁の症状があり、爪に白い筋がみられる

医療機関を受診

□爪がスプーン状になり、動悸やめまいの症状がある

□爪に穴のようなくぼみがみられる

□爪がもろくなって剥がれてしまった

□爪に縦に走る亀裂が入っている

□巻き爪の周囲の皮膚が赤く腫れて痛い

□爪の色がいつもと異なる

様子をみる

□マニキュアを繰り返した爪が黄色味を帯びている

□指にけがをした後に爪が黒くなった

□抗がん剤などの薬剤を服用している

セルフケア

「爪の色、形状がおかしい」場合のセルフケアはむずかしく、清潔にして爪が長くなりすぎないように手入れを怠らないことが必要です。

そのうえで医療機関を受診し、専門医の診断治療を受けることをおすすめします。

考えられる病気

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監修

関東中央病院 皮膚科部長

鑑慎司