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脊髄腫瘍
せきずいしゅよう

最終編集日:2021/12/21

概要

脊髄やその周辺に発生した腫瘍を脊髄腫瘍といい、発症頻度の少ない非常にまれな病気です。

発生部位によって、脊髄のなかにできる「髄内腫瘍」、脊髄と硬膜の間にできる「硬膜内髄外腫瘍」、硬膜の外にできる「硬膜外腫瘍」に分けられます。

髄内腫瘍や硬膜外腫瘍は転移性で悪性度が高いケースが多く、硬膜内髄外腫瘍は良性腫瘍であるケースが多いとされています。腫瘍が小さくて神経を圧迫していない場合は経過観察になることもあります。

原因

脊髄腫瘍の明確な発生理由はわかっていません。脊髄腫瘍の多くは良性ですが、肺がん、乳がん、前立腺がん、大腸がん、腎臓がんなどからの転移性のがんもあります。

症状

一般に初期には手足の感覚麻痺に加えて、しびれや痛みが現れます。脊髄腫瘍は、脊髄のどの部分に腫瘍ができているかによって症状が異なります。首(頸髄)に腫瘍ができると手足や体幹に感覚障害や麻痺が現れ、胸(胸髄)では障害を受けている場所よりも下方の胸や腹に感覚障害や運動機能障害が現れます。腰(腰髄)では手よりも足に影響があらわれることが多くなります。

検査・診断

脊髄腫瘍では造影剤を使ったMRI検査が重要です。これにより腫瘍ができている部位や大きさがわかります。病状によってX線検査やCT検査が行われることもあります。

治療

一般には外科による手術療法が行われます。硬膜内髄外腫瘍、硬膜外腫瘍は脊髄内部に腫瘍がないため比較的腫瘍を切除しやすいのに対し、脊髄内部に腫瘍がある髄内腫瘍は脊髄の損傷を回避しながら行うために、難度が高い手術になります。

転移性の腫瘍である場合や病状によっては放射線療法や抗がん剤による化学療法が行われることもあります。

セルフケア

療養中

脊髄腫瘍の手術後には、運動機能や感覚機能の障害が残ったり、背骨が曲がる、傾くなどの姿勢の変化が起こったりすることがあります。長期間のリハビリやケアが必要になることもあるため、からだだけでなくこころのケアも行うことが大切です。

病後

脊髄腫瘍の手術後には、運動機能や感覚機能の障害が残ったり、背骨が曲がる、傾くなどの姿勢の変化が起こったりすることがあります。長期間のリハビリやケアが必要になることもあるため、からだだけでなくこころのケアも行うことが大切です。

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監修

寺下医学事務所医学博士

寺下謙三