帯状疱疹後神経痛たいじょうほうしんごしんけいつう
最終編集日:2022/1/11
概要
帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹にかかった後に痛みだけが残る病気です。帯状疱疹による皮膚の痛みや赤み、水ぶくれなどが治った後も、水痘帯状疱疹ウイルスが神経を攻撃し続けている状態で、痛みに対する治療が必要になります。
原因
帯状疱疹後神経痛は、水痘帯状疱疹ウイルスを原因として発症します。
水痘帯状疱疹ウイルスは水痘(みずぼうそう)の原因となるウイルスでもあり、一度感染すると症状が治まってもウイルスは完全には死滅せず、体内に潜伏しつづけます。これが加齢やストレスなどによって免疫力が低下したときに再度活性化して、帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹後神経痛はこのときに神経が著しく傷つけられた場合に生じやすいと考えられており、50歳以上で帯状疱疹を発症した人の約2割に起こるといわれています。
症状
帯状疱疹後神経痛の痛みは、ヒリヒリ、チクチク、ピリピリといった感じです。下着がこすれる程度のわずかな刺激でも激痛が走ることがあります。徐々に治癒へと向かいますが、長引くこともあります。
検査・診断
帯状疱疹の罹患後に痛みだけが残る場合に帯状疱疹後神経痛と診断されます。特別な検査は行いません。
治療
鎮痛薬が処方されます。通常の鎮痛薬だけでなく、抗うつ薬、抗てんかん薬などの神経に作用する薬も併用します。
数週間経っても治らない場合は、皮膚科ではなく痛みの治療を専門とするペインクリニック科での治療をすすめられることもあります。
帯状疱疹後神経痛は一度発症すると治りづらいといわれています。根気よく治療を続ける必要があります。
セルフケア
療養中
保温が効果的です。入浴でからだを温め、血液の循環をよくすると痛みが軽減されます。衣服がこすれただけでも痛みが増す場合には、皮膚を包帯で保護するなど、接触を避ける工夫をしてみましょう。
ストレスや疲労が痛みを増幅させている場合もあるので、できるかぎりリラックスして過ごすことも大切です。
監修
昭和大学医学部脳神経外科 名誉教授
藤本司