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ねんざ
ねんざ

最終編集日:2021/12/21

概要

捻挫とは、関節に強い力がかかることで関節を支える靭帯(じんたい)や関節包(かんせつほう)などの組織が損傷することです。

足関節、手関節、膝関節、肩関節など全身の関節のある部位すべてに起こります。なかでもスポーツ中や日常生活での転倒、階段の踏み外しなどで頻繁に起こりやすいのが足首の捻挫です。

すぐに現れる症状としては患部の痛みや腫れですが、損傷の度合いによっては骨折を伴う場合や靭帯断裂などの場合もあるため、適切な治療が必要です。

原因

スポーツで起こりやすい足首捻挫は、動作の切り返しやほかの人との接触などが原因で起きることが多く、足関節の外側の靭帯を傷めることがほとんどです。

外側靭帯の損傷は軽い転倒で足首を不自然な形にひねるなど日常生活のさまざまな場面でも起こるため、足関節捻挫の9割を占めるといわれています。高齢者が階段を踏み外すことで起こるケースも少なくありません。

それ以外にも捻挫には部位によってさまざまな原因や症状があり、ひねったときの状態によっては筋肉や腱が損傷する場合もあります。頸椎の捻挫であるむち打ち症などもそのひとつです。

症状

捻挫のおもな症状は患部の痛みや腫れですが、靭帯の損傷が激しいほど症状も強く現れます。しかしなかには痛みを感じにくい靭帯もあるため、症状にかかわらず医療機関を受診することが大切です。

多くの場合、捻挫による痛みや腫れ、内出血などは数週間から数カ月でやわらぎ、日常生活に支障はなくなります。足関節や膝関節捻挫の場合、靭帯の修復が不十分で伸びてしまうと関節に不安定性が残り負荷がかかったときの軽い痛みや足のぐらつき感などが残ります。不安定感が強い状態で無理をしすぎると慢性的な痛みや関節の変形(変形性関節症)などに至る場合もあります。

そのためにも、捻挫をした最初の段階で医師による適切な診断と治療が必要です。

検査・診断

整形外科ではまずていねいな問診が行われます。けがをした瞬間、どの部分にどんな力をどんな角度で受けたのかなどくわしい状況を説明できると、医師はより正確な診断ができます。

その後、患部を押したときの痛みの場所や関節の具合を医師が触診で診断します。さらに必要に応じてエコーやX線写真撮影、MRI検査を行います。関節の不安定性を正確に診断するためにストレスX線撮影を行うこともあります。足関節捻挫の場合、靭帯の損傷の程度を確認して3つのグレードに分類されます。この結果によって治療の方法も変わってきます。

・グレード1:腫れも痛みも軽く靭帯がわずかに伸びた程度の損傷で、不安定性がないもの

・グレード2:靭帯の一部が切れている状態、腫脹と痛みが中等度のもの

・グレード3:靭帯が完全に切れて関節が不安定な状態

治療

治療は大きく分けて保存療法と手術療法が検討されます。

●保存療法

検査でグレード1、グレード2と診断された場合、患部の安静を保つため、サポーターやギプスで固定を行います。痛みや炎症を抑えるために湿布、内服薬などが用いられることもあります。

レベル1のような軽い捻挫の場合は強い運動などを控えて無理をしないことで、数日から1週間ほどで症状はかなり改善します。足関節の外側は重要な靭帯が前、横、後ろと3本あって、そのうち前方の1本の断裂ならばギプス固定あるいは装具の治療でも可能で、リハビリテーションも追加されます。

レベル2の場合でもマッサージや物理療法などによるリハビリテーションも行われます。

●手術療法

グレード3と診断された場合で、いくつかの靭帯が断裂し不安定性が特に強くなると、ギプスでも十分な固定を得ることができませんので、手術が必要になります。

術後はギプスで3~4週、その後サポーターを使用し、リハビリテーションも併用します。

セルフケア

療養中

足の捻挫はなるべく早急に応急処置をすることが大切です。適切な応急処置を行うことで腫れや損傷部位の拡大を防ぎ、内出血などを最小限に抑えることができます。

●応急処置の方法

・最初にすることは、患部を動かさず安静にすることです。医療用のテープがなければ布や市販のテープなどを使って患部を固定します。

・ビニール袋に入れた氷をタオルに包んで患部を冷やします。

・伸縮性のある包帯などで患部を少し強め(しびれや皮膚の変色が起きない程度)に圧迫します。

・足の下に毛布やクッションなどを置いて、患部を心臓より高く上げた状態にします。

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監修

東馬込しば整形外科院長

柴伸昌