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前立腺がん
ぜんりつせんがん

最終編集日:2021/12/21

概要

前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱の下にあり、栗の実のような形をして尿道を取り囲んでいます。この前立腺に発生するのが前立腺がんで、似た症状の病気に前立腺肥大症があります。

近年、前立腺がんは罹患率、死亡率が上昇していて、今後もこの増加傾向はつづくと考えられています。ただし、前立腺がんは非常にゆっくり進行するケースが多く、死亡した男性を調べてはじめて前立腺がんと確認されることもあります。

原因

前立腺がんの発生には男性ホルモンが関係していると考えられていますが、発生メカニズムの詳細はまだ解明されていません。

発症リスクとしては加齢、動物性食品摂取量の増加、家族歴などがあります。肥満や喫煙が関係するとの研究もありますが明らかにはなっていません。

症状

初期症状はほとんどありません。進行すると排尿困難、頻尿、残尿感、夜間頻尿、尿意切迫感、下腹部不快感などの症状が現れます。

前立腺がんはリンパ節や骨などに転移しやすい傾向があります。転移するとリンパ節の腫瘤、むくみ、腰痛、さらに下半身麻痺などの症状も現れます。

検査・診断

まず前立腺に直接触れることができる直腸診、採血による腫瘍マーカー検査でPSA(前立腺特異抗原)値を調べます。これによって前立腺がんを確認できると、経直腸エコーと呼ばれる超音波検査、前立腺生検、CT検査、MRI検査、骨シンチグラフィ検査などを行い、発生部位の確定、がんの広がり、浸潤の度合い、転移の有無などを診断します。

治療

前立腺がんはゆっくり進行し寿命に影響を与えないケースもあるため、まず治療が必要かどうかの選択を行います。そのため治療は行わず経過観察になるケースもありますが、がんが治るわけではないので直腸診やPSA検査を定期的に行い、常に進行度を把握しておく必要があります。

手術が必要な場合は、病状や年齢、患者さんの希望などを検討して、手術療法(ロボット手術)、放射線治療、ホルモン療法、抗がん剤による化学療法などから選択します。

セルフケア

療養中

治療後によく現れる合併症に尿漏れや勃起障害があります。尿漏れには、尿漏れ用パッドや紙おむつを使用します。ほかにも個々対処法がありますので、そうした症状が現れたときにははずかしがらずに主治医に相談しましょう。

病後

治療後によく現れる合併症に尿漏れや勃起障害があります。尿漏れには、尿漏れ用パッドや紙おむつを使用します。ほかにも個々対処法がありますので、そうした症状が現れたときにははずかしがらずに主治医に相談しましょう。

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監修

寺下医学事務所医学博士

寺下謙三